NPOでファンドレイザーとして働いているわたけん(@kentagohan)です。
非営利団体を運営していくうえ欠かせない存在である支援者さん。
寄付をしてくれたり、ボランティアとして活動に参加したり、FBなどで情報をシェアしてくれたりします。<br>非営利団体はその事業の特性によりけりですが、お金を生みにくい活動をしていることが多いです。
そのため、多くのNPOは助成金を申請したり、寄付金を募集して、活動費用を捻出しています。はたまた、プロボノやボランティアに協力してもらい、団体のスタッフだけではできない大きな事を達成しようとしているんですね。
そんなわけで、NPOがとっても大切にしなければならないのが支援者さん。米国のファンドレイザーの間では「寄付してくれた人には7回お礼をしろ」と言われています。
NPOとCRM
しかし、大切なのはわかっていても、人数もお金も揃っていないNPOにとってそこまで管理をするのは至難の業。誰がどれだけボランティアとして活動に参加してくれたか、いくら寄付してくれたのか等の情報は、ある特定のスタッフの頭の中でぼんやりと把握されているだけ。整理はしてあったとしてもどのファイルに入っているかわからない、というのが実情です。
私の所属している団体も、ご他聞に漏れずそんな状況でした。なんとかこの状況を変えたいなぁと思っているときにCRM(Customer Relationship Management)の存在を知りました。
・非営利団体がよく使っているCRMソフトは
- Salesforce for Nonprofit (Salesforce)
- Kintone (サイボウズ)
- Dynamics CRM(Microsoft)
あたりでしょうか。
実際に私が導入を決めたのはSalesforceです。
Salesforceに決めた理由
- 導入実績
- プロボノ支援
- 寄贈プログラム
導入実績
まず始めに、SalesforceはNPO界隈では最も認知度の高いCRMソフトと言えるでしょう。元々は営業会社向けの顧客管理ソフトからスタートしていますが(今もある)、NPOの支援者管理をするための機能を追加し、日本のみならず全世界のNPOがSalesforceを活用しています。私のNPO仲間も同ソフトを使っている人が多く、何かあっても相談する先が沢山あるのはビギナーにとっていいかなぁと思いました。
使いこなせば百人力のSalesforceですが、一方で使いこなすのが難しいソフトとしても有名であり、導入した半分くらいの団体が使うのを諦めているという話も聞いています。(これが私のドM精神に火をつけたのですが)必ずや使いこなしてやろうと思います。もちろん他のスタッフと一緒に、ですが。
プロボノ支援
Salesforce.comの社員が非営利団体に対し、活用方法などについて個別に指導してくれるそうです。(条件を満たせば何度でも利用可能な支援プログラム)実際手を付け始めていますが、これは教えてもらいながらの方が良い気がします。わかる所から始めるだとSalesforceのいい点を使いこなせないままになりそうなので。そんなわけでここについてはまた記事にしたいと思います。
寄贈プログラム
ある意味これが一番大きかったかもしれません。前述のプロボノ支援とも重複する部分ですが、Salesforceでは社会貢献プログラムとして、Power of Usというものを実施しています。
これは条件を満たす非営利団体を対象にSaleforce for NonprofitというCRMソフトを10ライセンス分無料寄贈するというものです。対象となるのは
- 特定非営利活動法人(NPO 法人)
- 認定特定非営利活動法人(認定NPO法人)
- 公益財団法人
- 公益社団法人
- 社会福祉法人
- 宗教法人
- 更生保護法人
に加えて、東日本大震災への復興支援に特化した支援活動を従事している一般社団法人・一般財団法人・任意団体が対象となります。
多くのNPO支援プログラムは上記7法人が対象です。私の在籍する団体は非営利型の一般社団法人なので、そういった支援を受けられませんでした。私たちの団体は震災以降活動を始めた団体であり、最後の条件に合致し、寄贈を受ける事が出来ました。
話はそれますが、ITを使って非営利団体を支援しているTech soupでも支援対象が一般社団・財団法人まで拡大しました。徐々にですが、支援の裾野が広がってきているのを感じています。
そんなわけでSalesforce for non profitの導入を決めました。これからは使いこなす、ということに主眼を置いていじっていこうと思います。
それでは!
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