恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』という小説を読みました。
https://www.gentosha.co.jp/book/b10300.html
元々は見城徹さんの『読書という荒野』のなかにオススメ本にとして紹介があったので、
気になって読んでみたのだけれど、これが大正解。
本作品はあるピアノコンクールを舞台にした超ド級の青春小説で、第156回直木賞を受賞しています。
4人の才能あふれるピアニストの目線で描かれているのですが、登場人物がそれぞれ素敵。
海外から来た正統派の天才ピアニスト、かつて天才少女と呼ばれながらもコンクールを遠ざけていた女性、働きながら最後のコンクールと決めて出場する凡人(と自分で決めつけている)男性、その独創性や出自から議論を巻き起こす超天才少年。
目の前で本当に演奏されているかのような躍動感あふれる文章、読んでいて自分の胸が苦しくなるようなキャラクターの心情描写にやられ、読み進めるごとに鳥肌がとまらなくなりました。
こんなに鳥肌を立てながら読んだ本は初めてかも。
ピアノコンクールが舞台で、演奏されている曲も実在したものがほとんど。
クラシックは門外漢の私でも楽しめるかなぁと少し不安だったのですが、全く問題ありませんでした。
が、もし知っていたら面白さ倍増なんだろうなぁと思って調べたら、本編で演奏されている曲を集めたCDも発売されているみたいです。考えることはみんな同じですね。
https://item.rakuten.co.jp/naxos/nycc-27303/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_113_0_10001868
最近ビジネス本ばかり読んでいたので、小説を読むことの楽しさを再認識しました。
夏休みを利用して恩田陸さんの本を読み進めてみようかなと思います。
では。
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